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大越 実
ケミカルエンジニアリング, 44(2), p.60 - 64, 1999/02
原子力の開発及び利用に伴って種々の放射性廃棄物が発生してくる。他の産業活動と同様に原子力が社会に受け入れられていくためには、これらの放射性廃棄物を安全かつ合理的に管理していく必要がある。近年、原子力発電所等において、放射性廃棄物の埋設処分を念頭においた、濃縮・減容及び安定化処理技術の導入が図られている。本稿においては、これらの諸技術のうち、固体状廃棄物の減容処理技術(高温溶融焼却炉及び溶融処理施設)と固形化処理技術についての紹介を行った。
上田 吉徳; 五十嵐 幸
ケミカルエンジニアリング, 43(3-4), 233, 300 Pages, 1998/00
9年11月に、ダイナミックシミュレーション用オブジェクト型汎用ソフト「Object-DPS」によるシミュレーション技術の事例発表会にて、講演を行ったが、その際の講演内容を掲載する。内容は上記外発資料(講演時のレジメ)と殆ど同一であるが、誌面の関係上、一部文章の変更と、内容を詳しく述べた部分を追加。本コードは、抽出装置内の現象の要素である「物質収支」、「抽出平衡」、「セトラ部」、「配管部」での液流動、液の「分流」、「合流」を模擬した基本モデルからなり、これらを評価対象に応じて組合せることにより、多様な事象の評価を柔軟に行うものである。これにより、液流動異常時濃度プロファイル、プロセス制御特性評価等の新規機能を実現している。本報では、再処理抽出プロセス概要、モデルの構造、基本的な数学モデル、モデルの特徴、モデルの構築の考え方を述べる。また、流動異常モデル、プロセスコントロールモデルについて、
斎藤 恭一*; M.Kim*; 常田 聡*; 須郷 高信
ケミカルエンジニアリング, 39(1), p.19 - 23, 1994/01
タンパク質は分子サイズが大きいため、従来のビーズ型の吸着材料では吸着容量が小さく実用化が困難である。放射線グラフト重合法を応用して、多孔性中空系状濾過膜にタンパク質を選択的に吸着する官能基を導入し、吸着速度と吸着容量の大きいアフィニティ分離膜を開発した。放射線グラフト重合膜の特徴は、(1)疎水性タンパク質が非選択的に付着することを防ぐため膜表面に親水基を導入した、(2)目的のタンパク質を選択的に吸着するため、タンパク質と親和性のある官能基を親水基の近傍に導入したことにある。本報告では放射線グラフト重合法およびその特徴、タンパク質の分離特性をまとめて紹介する。
古崎 新太郎*; 岡本 次郎; 須郷 高信; 斉藤 恭一*
ケミカルエンジニアリング, 32(7), p.521 - 524, 1987/00
ろ過とイオン捕集という二つの機能をそなえたろ紙はすでに市販されている。しかしながら、その用途は分析用に限られている。ここではイオン交換基としてりん酸基を持つ中空糸膜の開発に関する研究について述べる。
川上 和市郎; 町 末男
ケミカルエンジニアリング, 12(6), p.1 - 9, 1967/00
本報は、ミゼット装置により得られた結果の反応工学的解析に関するものであるが、これとの関連において基礎研究の結果にもふれた。なお、これらの研究は民間11社の協力と京都大学石油化学教室鍵谷前教授の指導によって行なわれたものである。